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タイトル名 |
リンダ リンダ リンダ |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-08-02 11:20:51 |
変更日時 |
2016-01-08 00:24:02 |
レビュー内容 |
単にバンドを作って学園祭で歌を歌いましたというお話。そこに特別なエピソードはありません。描かれるのは10代後半の女性の何気ない日常。女子高生の友情、恋愛、機微です。自分はもうおっさんですし、女子高生だった経験もありません。だから本当の意味で、ここで描かれる繊細な心の動きは感じ取れていないのかもしれません。でも、ちょっとは分かるはず。だって自分にも高校生の時代があったから。後で振り返ればほんの些細な事なのでしょう。でも世界は学校と家とその周辺。狭い世界の中では、小さな出来事でも、どうでもいい出来事じゃない。確かに大人になると世界は広がります。でもその分、ひとつひとつの事柄の濃度は、どうしても薄まってしまいます。ほんとは大事にしなくちゃいけない小さな出来事を、見逃しているのかもしれません。きっとそれは、いいことでもあり、悪いことでもある気がします。青春時代の濃密さがうらやましくも思うのは年のせいでしょうか(ただ、表面上はその濃密さを感じさせないところが実にリアル)。クライマックスで歌われる歌はタイトルどおりブルーハーツの「リンダリンダ」。私は直撃世代です。だからなおさらこの歌には“くる”ものがあります。理由は分かりません。いや、どうでもいいです。聴くと心が動くのです。それが全て。「終わらない歌」にしてもそう。「高校生がブルーハーツを歌う」それだけで物語として十分成立しているのです。 |
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