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タイトル名 |
大いなる休暇 |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-11-04 22:43:57 |
変更日時 |
2006-11-06 18:14:00 |
レビュー内容 |
島民一致団結しての悪ノリ。でも死活問題だから悪ふざけではありません。人口減少、高齢化、生活保護に頼る生活。「働きたいのに働けない」のは不幸なことです。問題は深刻です。でもちゃんとコメディとして成立していて大笑い出来ました。それは主人公を中心とする島民たちに悲壮感が無いから。真剣ではあるが、皆この計画を楽しんでいたからです。それも当然。やっと見つけた“目的”。目的は生活にハリを与えます。仮に願いが叶わなくても彼らにとってのこの1ヶ月間の“祭り”は、久々に胸踊るイベントだったはずです。ただ忘れてならないのは医者の気持ち。「罪の無い嘘」という言葉はごまかし。どんなに理屈をつけても医者の心は傷つきました。主人公たちもそれを分かっていたから、土壇場で計画をあきらめたわけですし。でも医者は島に残りました。やはり嘘で傷ついた心を癒せるのは、本音でしかあり得ないということでしょうか。いいオチでした。彼が島に残った理由は何だったのでしょう。医師としての責任感、傷心のためやけになって、気になる女性がいたから…。様々な要素があいまっての決断だと思いますが、島(島民)に惚れたのは間違いなさそうです。それにしても、じいちゃん、ばあちゃんたちがみんな“いい顔”。こういう顔のお年寄りになりたいものです。 |
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