みんなのシネマレビュー
ミリオンダラー・ホテル - 目隠シストさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ミリオンダラー・ホテル
レビュワー 目隠シストさん
点数 8点
投稿日時 2007-05-30 17:58:07
変更日時 2007-05-30 17:58:07
レビュー内容
人はそれぞれ価値観を持っています。生きる上での基準。何が正しくて、何が間違いか。何が大切で、何がどうでもいいことか。ほとんどの人のそれは、社会が許容する範囲に納まるはずです。自分もそう。ホテルに集う人々のそれも、そんなに変わらない。ただ一人の例外を除いては。それがトムトム。彼が他の人々と違うのは、精神的な特徴に所以するのではありません。それはひとえに、彼がエロイーズに恋していたから。恋は価値観を一変させます。「エロイーズと出会って自分は生まれた」という彼の言葉からも、そのことが伺えます。ですから、本作の出来事は万人にとっては悲劇でも、トムトムにとっては違うはずです。イジーを結果的に殺めてしまったことも、あの結末を自ら選んだことも、社会的には許されません。でもエロイーズと過ごした時の重さの前では些細なこと。彼は幸福感に包まれて死んだはずです。人を想う力は世界を変える。そこに自分は、憧れと恐怖そして哀れみと虚しさを感じました。トムトム役のジェレミー・デイビスの演技は抜群でしたが、キーパーソンはエロイーズ。彼女には有無を言わさぬ美しさが必要でした。男が本能的に心を奪われるような。でもそれほどの美人でありながら、ホテルの住人の中に溶け込まなくてはならない。その難しい役どころをミラ・ジョヴォヴィッチは見事に演じていたと思います。普段は生気なく所在なげに。しかし、ふとした仕草や表情は男を虜にするほどに。トムトムと心を通わせるうちに、彼女はどんどん魅力的になっていきました。まるで死者が息を吹き返したかのよう。トムトムの死に客観的な救いがあるとすれば、この一点に尽きると思います。
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-15リゾートバイト66.00点
2025-03-13レディ加賀55.00点
2025-02-23翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜65.92点
2025-02-01まともじゃないのは君も一緒87.00点
2025-01-28ロストケア76.72点
2025-01-23蛇の道(2024)66.00点
2025-01-20蛇の道(1998)76.69点
2025-01-18Cloud クラウド86.00点
2025-01-01あのコはだぁれ?54.75点
2024-12-22お坊様と鉄砲88.00点
ミリオンダラー・ホテルのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS