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タイトル名 |
グッモーエビアン! |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-11-03 19:59:53 |
変更日時 |
2013-11-03 20:01:02 |
レビュー内容 |
女教師の「グッドモーニング・エブリワン」は完璧な発音です。中学英語では。そして日本国内では。はっちゃんの進路に対する助言だって、何も間違っていません。私が彼女の立場でも同じ事を言うでしょう。でも、世界で通用するのはヤグちゃんの「グッモーエビアン!」の方です。嘘です。知らないです。私も「グッドモーニング」の人間だから。でも「グッモーエビアン!」だって気持ちは伝わるでしょう。完璧な発音じゃなくても構わない。つまり正解は一つじゃないということ。人生の数だけ正解があるはずです。アキは安定した人生を「ツマラナイ」と言いましたが、それは彼女にとっての正解ではないという意味。充実した日々を送るか、退屈な時間を過ごすかは、偏に自分自身の問題です。ヤグちゃんやアキは、自分の生き方に責任を持っています。野垂れ死んだとしても、2人は笑っていることでしょう。物語冒頭のメッセージと同じ。そんな生き方を誰が否定できましょうか。そういう意味で、はっちゃんはまだ自分の人生に責任を持てていません。ですから、エンディングのブレザー姿を見て安心しました。“とりあえず”の高校進学だとしてもいいじゃないですか。選択肢はなるべく多く、考える時間は沢山あった方がいいでしょう。心配しなくても、時間なんてあっと言う間に過ぎ去りますから。彼女ならきっと自分だけの正解を見つけられると思います。お母さんより、ずっとしっかりしている娘です。それに大切な事を教えてくれる主夫の“お父さん”が傍にいるのですから…ウザいですけど、ね。それにしても大泉洋。ヤグちゃんを肯定出来ないと本作は成立しない訳で、好感度の高い大泉の起用は大当たりでした。役者として得難いキャラクターです。やるな、天パめ。麻生久美子も完璧。社会の厳しさを知っている顔(老けてるって事じゃないですよ)が物語に深みを与えます。演奏シーンもサマになっていました。良い女優さんです。三吉・能年の若者コンビも熱演と言っていいでしょう。能年は今年大ブレイクしましたが、三吉も素質十分。でも男顔なんですよね。時々山下智久に見えました。山下との兄妹役なら、いつでも太鼓判を押せます?! |
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