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蛇の道(1998) - 目隠シストさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 蛇の道(1998)
レビュワー 目隠シストさん
点数 7点
投稿日時 2025-01-20 18:12:37
変更日時 2025-01-20 18:12:37
レビュー内容
韓国映画で如何にもありそうなお話。ないですか?観たことある気がしますが。ただし韓国映画ならばもっと「どぎつい」はずです。キムチ味?ヤンニョム味?どう喩えたらよいか迷いますが、いずれにせよ胸焼け必至。あるいは園子温監督の作風に同じ。その点本作は和食でした。というより味付けは最低限の塩だけ。簡素なもの。でも腕利き料理人・黒沢清の技が光ります。素材の味がダイレクトに伝わってくる分、これはこれでキツイ。むしろ濃い目の調味料による誤魔化しがない分「しんどい」かもしれません。
物語上不可解だったのは1点のみ。「誰が宮下(香川照之)の娘を殺したのか?」ということ。状況証拠は新島(哀川翔)を犯人と示唆しています。しかし彼にそんな蛮行が働けるでしょうか。普通の感覚なら、いや人の親ならば、出来るはずがありません。その一方、彼は「捉えどころのない男」でもある。思考回路が常人と違うのは明らかです。ならばやはり新島が犯人?いやいやそんなはずがない。じゃあ組織の仕業?宮下の娘が狙われたのは意趣返し?偶然?でも・・・。思考は堂々巡りするばかり。まるで2匹の蛇が互いの尾を飲み込み合っているような感覚に陥ります。「狂気」と「我欲」2つの蛇。食われているのはどちらでしょう。
本作の見どころは新島のキャラクター造形に尽きます。秀逸でした。前述したとおり捉えどころがありません。この謎めいた男を哀川翔が好演しています。いやこれを好演と呼んでよいのか躊躇します。演技云々の話ではないような。哀川がナチュラルに身に着けている「胡散臭さ」こそが、本作唯一の味付け「塩」の役目を果たしていた気がします。「は・か・た・の塩」ならぬ「や・か・ら・の塩」。おっと悪ふざけが過ぎましたが、冗談でも皮肉でもなく最大級の誉め言葉のつもりですのでご容赦ください。哀川翔のベストアクトは『ゼブラーマン』でも『DEAD OR ALIVE』でもなく本作の新島であると無責任にも断言します。あれ『DEAD OR ALIVE』は観てたかな。さて、これから2024年制作のセルフリメイク版を観ます。そのために本作を先に鑑賞しました。正直役者としての技量は、哀川翔より柴咲コウの方が上だと思いますが、この役に限定するなら柴咲に勝ち目はないと感じます。リメイク版の感想に続く。
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