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タイトル名 |
ドラッグストア・ガール |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-09-22 19:51:22 |
変更日時 |
2018-11-06 22:36:17 |
レビュー内容 |
コメディのテイストは自分好みでした。クドカン独特の台詞のリズムや言い回し。繰り返し(天丼)ギャグ。“笑い”としては、オーソドックスながらも、微妙なツボを付いてくるあたりニクイです。役者も豪華で芸達者ぞろいです。キャスティングも申し分ありません。ただし、面白いのは個々のシーンなのです。全体を通してみると、思いのほか満足度は高くないのが不思議なくらい。不手際が目立ったように思います。「スポーツ感動作」のプロットを逆手に取った展開はアリでしょう。普通、物語の序盤に喫するはずの強豪相手の大敗を最後にもってくるなんて。努力もなければ、勝利もありません。発想は面白いと思います。でも肝心の試合シーンでテンションが上がらないのはツライです。笑いに走るなら、全力疾走で笑わせて欲しかったと思います。また、各キャラクターの描き別けと、掘り下げも不十分でした。役者個人の芸のスキルが高いので笑えますが、キャラクターが面白いわけではありません。キャラを創る意欲が感じられないのです。ジェロニモは出オチ。その最たる例が、他ならぬ主人公、田中麗奈と考えます。彼女は本作のヒロイン。マドンナであり、お姫様であり、女神様。その有無を言わせぬ美貌で、おじさん達をノックアウトしなければなりません。その部分で説得力を欠いたのは致命的でした。お化粧のノリも悪いような。あらゆる手を使って、彼女を魅力的に描かなくてはならなかったと思います。せっかく手札は最高なのに、役を作る気が無いポーカーを見ているようでした。そんな中にあって、荒川良々だけは見事でした。荒川の場合は、その強烈なキャラがウリ。でも本作くらい抑え目でも、十分な味を発揮できることを知りました。オチはグズグズで爽快感薄し。でもサービスカットには素直に感謝いたします。 |
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