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タイトル名 |
秘密と嘘 |
レビュワー |
ハッシーふりかけさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2006-06-09 04:12:13 |
変更日時 |
2006-06-12 02:42:18 |
レビュー内容 |
すごく人物描写が細かくて、登場人物の言動はリアル。シンシアを中心に、その周りの人々をしっかりと描写出来ていて、それぞれしっかりとした役割があり、この映画を作り上げていた。シンシアは本当に頭が悪くて空気も読めないし、自意識過剰ないわゆる生理的に受け付けないタイプの女。そんな馬鹿なシンシアは友達なんていないし、欲求不満も見え見えで、娘にも邪険にされる。そんなシンシアに産み捨てられたホーテンス。シンシアがホーテンスに抱いた気持ちなんて到底母親の愛情なんかじゃない。誰からも相手にされない鬱憤を晴らしたいだけのエゴ。ホーテンスを産み捨てた時と同様の現実逃避癖みたいなもの。そんな気持ちが見せ方が自然で本当に上手い。パーティーでの皆へのばらし方も完全に自分のエゴから。そんな馬鹿な母親を冷静に受け入れるホーテンス。みんながみんなどこかに足りない部分を持ち、隠しながら生きていく中で、そんなオープンに足りないものだらけのシンシアを契機に、みんなが真実を互いに受け入れ、むしろ互いを受け入れざるを得ない状況にラストはどこか自嘲的に、またどこか温かい空気を作り上げた。「人生っていいね」こんな楽観的で無責任なセリフの後のあの感慨深い空気こそ、この作品の答え。 苦手な考え方。 |
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