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タイトル名 |
リオ・グランデの砦 |
レビュワー |
ハッシーふりかけさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-03-16 16:32:22 |
変更日時 |
2007-03-16 17:52:58 |
レビュー内容 |
全てが美しく均衡がとれている。西部開拓時代が舞台の西部劇であり、予定調和なストーリーだし、誰しもが興奮できる万人受けなストーリーではある。しかし、この作品は、そんなストーリーの中でさえもフォードの美学が際立っているということが素晴らしい。冒頭、帰還する男達を出迎える女達のシーンから始まる。このくだりはラストにも引用される訳だが、これは戻ってくる男と待つ女を端的に表現している。どうする事もできない両者を見せつける。砂塵の中を駆け抜ける男と、洗濯する女を対比させ、女性のそばには常に安らぎ、浄化を暗示する水があるのだ。この男女の性質という根本の概念について潔癖である姿勢が作品をよりテーマ性あるものにしているし、意味づけを怠らない真面目さが、作品の表情を豊かにしている。 |
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