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タイトル名 |
アトランティスのこころ |
レビュワー |
らべさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-02-12 00:35:09 |
変更日時 |
2007-02-12 00:35:09 |
レビュー内容 |
自分が本当に辛いとき、救いが欲しいとき。 それは始めからそこにあったかのように用意されている。 そういうものに生かされている。
主人公のボビーはごく普通の男。 ある日彼の元に届いたのは「キャッチグローブ」。 それをきっかけに、少年時代の思い出が次々と蘇る。 ノスタルジックな雰囲気に包まれた、スローテンポなドラマです。
物語の筋書きは至って平凡。 所々不思議な点はあるものの、一少年の青春をほのぼのと見る感じです。 それを面白くするのがアンソニー・ホプキンスの凄さ。 っていうか、彼が出ている時点で名作は確定しています。自分の場合。
最後にボビーがキャリーの娘に写真を渡すシーンでふと思いました。 人間って存在を完全に消し去るなんてなかなかできないんだなと。 その人が死んで、その友人が死んで、それでも物は残り、記憶は残る。 時間が経てば限りなく稀薄にはなるんだけど、それでもどこかに何かは残る。
でも今の時代って完全に消え去ってしまいそうで怖い。 消滅の過程が非常にスピーディーな気がします。
一つ文句を言えば、尻切れトンボ的なところがありました。 もう少し長ければいいのになあ。 |
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