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タイトル名 |
CUT(2011) |
レビュワー |
θさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2012-10-25 00:11:38 |
変更日時 |
2013-09-15 23:06:34 |
レビュー内容 |
ここまで平均点9.00点ですか・・・うう~ん、メッセージは痛いほど分かるのだが、映画の商業化批判、本当の映画への回帰という文脈と、ひたすら殴られる部分とがメタファーレベルでしかつながっていないのは、物語としてどうかと思う。確かに最近の映画にはない味はあるけど、なんかこのベクトルは間違えている気が。
■基本的には殴られているシーンばかりで構成されていて、心理や人間を描く云々という余地はあまりない。映画全体がメタファーであり、メッセージのために構成されている作品であるように思う。しかしそれだけのために2時間をかけるのはちょっとあれ。
■「簡単に分かるのはダメだ。語らない分からなさこそが真の映画だ」という通の雰囲気のある主張なのかもしれないが、それに対しては、意図的に曖昧にした「分からなさ」によって内容の判断を留保させたままにして、そこから高尚性だけを出して煙に巻くのは、さまざまな領域において用いられている手法ではあるけど、それは本質的にはペテンに過ぎないと私は思っている。
■映画の投影されている床の上に主人公が寝ているシーン、あれはうまい構図だなと率直に思った。ありそうでなかった手法。 |
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