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タイトル名 |
ライフ・イズ・ビューティフル |
レビュワー |
θさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-08-22 01:46:51 |
変更日時 |
2013-09-10 00:16:29 |
レビュー内容 |
前半のコミカルでちゃらけた展開についていけるかが第一段階。個人的には「お調子者」レベルで人を楽しませる範囲内なのでギリギリOKのラインだと思ったが、あれはアウトの人も多いだろう。 後半の収容所の描き方、どう考えても非現実的・映画的な描写を受け入れられるかが第二段階。実際はあれよりはるかに過酷だろうし、あんなに余裕もないだろう。多分グイドもジョズエも殺されてしまうだろうし。これは「ナチスの収容所」とみると事実の歪曲にしか見えないが、「一収容所」とみれば「管理が甘いんだろう」程度で見逃せる。この辺を多めに見れるかどうかも人によりそうだ。 そう考えると、極めてポピュラーで万人向けとされる本作は、実は結構見る人を選ぶはずの作品かもしれない。
■グイドは前半ではただのお調子者だったが、後半ではその「嘘」に隠された真実が観る者にはわかっているので、悲痛に響く。彼は子供のためにどんなにつらくても明るくおどけて振舞い続けなければならない。ときには嘘を守る抜くために命がけの行動に出ることも辞さない。それは命をいつ落としてもおかしくない収容所でどれほど苦しいことか。そして、子どものためにそこまでできる父親が果たしてどれほどいるだろうか。最後、殺される直前になっても、嘘を守りぬいて子供の前でおどけて見せれるグイドのように、果たして自分はふるまえるだろうか。
■ところで、ドーラはなぜ収容所に来たのか。結果的にはグイドが死ぬ原因を作っただけだし、収容所で子どもを守ろうとしたわけでもない(別々に収容されてるし)。だとすると、まさにドーラが来たのは足手まとい以外の何物でもないのではないか。これが個人的にはもっとも引っかかった点である。 |
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