|
タイトル名 |
蜘蛛女のキス |
レビュワー |
θさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-11-21 00:01:56 |
変更日時 |
2013-11-21 00:01:56 |
レビュー内容 |
同性愛者と政治犯の刑務所もの。同性愛者モリーナは実は政治犯ヴァレンティンの情報を引き出すためのスパイであるが、二人の心の交友は見ていても痛く心悲しい。
■二人の対照的な生き方が、しかし交わりそうで交わらない関係と共に描き出されている。自分の殻と頭の中の世界に生きる男、現実を変えるためにすべてを投げ打とうとする男、好対照な二人の間には友情(愛情)が芽生え、最後にはモリーナは密告の任務を捨てて連絡役を負うまでになる。
■しかし、やっと現実で生きようと思ったモリーナは、実は当局におとりとして使われているだけであり、それに気付いた地下組織に殺される。一方現実のために戦っていたヴァレンティンは、拷問の末に最後には幻想の世界へと羽ばたいてエンディングを迎える。何とも言い難いラスト。
■同性愛ものはなんかとっつきにくいものが多かったが、これはかなりスムーズでそして美しく描けているように思った。 |
|
θ さんの 最近のクチコミ・感想
蜘蛛女のキスのレビュー一覧を見る
|