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タイトル名 |
生きる |
レビュワー |
ケ66軍曹さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-03-04 18:01:28 |
変更日時 |
2015-08-07 22:20:28 |
レビュー内容 |
七人の侍や椿三十郎などの娯楽性の強い作品とは一変重厚なテーマを扱った本作。胃癌と分かるまでは「生きていなかった」渡辺、しかし死を目前にして彼はやっと「生きた」。冒頭でナレーターは、市役所で毎日同じ事を繰り返す渡辺に対してまだ「生きていない」と言った。観ている自分にも言われたようで心にグサリつきささる。彼のあの毎日と自分の毎日も大して変わらないのではないか?だとしたら自分も「生きていない」ことになる。しかしそれが分かったところで一体どうしろと言うのでしょう。もし今死を目前にしたら渡辺のように何か行動を起こし「生きる」ことができるのだろうか。もやもやしたモノが後に残るが深く考えさせられる映画であった。自分が「生きた」証を世に残し嬉しそうに死んでいったという渡辺。そんな人生を自分も歩みたいものです。 |
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