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タイトル名 |
マリー・アントワネット(2006) |
レビュワー |
wagasiさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2007-01-28 11:29:54 |
変更日時 |
2007-01-28 11:29:54 |
レビュー内容 |
フランス版「女太閤記」(フランス革命期の歴史を、女性(悲劇の王女)の視点から描き出す)みたいなのかとちょっと思ってたのだが、全くそんなことはありませんでした。そしてあのあっけないラスト。普通に歴史ものを見たい人は行ってはいけません。+++政略結婚に周りからの冷たい視線、なれない異国の宮廷生活、頼りにならない夫。アントワネットの孤独やだんだん「引きこもり」になって浪費を重ねていく様は哀れを誘う。最初から世間から切り離された彼女には、確かに外の世界のことなどどうでもいいのだ。+++彼女が宮殿の中に田舎風の小屋や畑を作って友人を招き「田舎はいいわね」と興じる場面がある。宮廷生活にうんざりした彼女の遊びだろうが、なんだか現代の我々にも通じる皮肉を感じる。無農薬野菜だ、自然に囲まれた生活だって、所詮懐に余裕があってやってることであって、本当に「田舎で金のない生活」なんかする気もない人が自分も含めほとんどだろう。+++キルスティン・ダンストは、「田舎の王族から大国に嫁いじゃったミスマッチな王女様(プラスちょっと現代っ子風)」ってな難しいんだか何だかよくわからない配役にぴったりだった。音楽は正直最後まで違和感をぬぐい切れなかった。それこそモーツァルト中心に18世紀の音楽で軽くまとめておけばよかったような(ジョン・ウィリアムズやハンス・ジマーみたいな重厚なやつは×)。+++ヴェルサイユ宮殿と豪奢な小物がたっぷり見れたのは目の保養。しかし正直この内容で2時間はきつかった。ま、ソフィア・コッポラが普通な歴史映画なんか撮るわけないか、覚悟してなかった自分がバカでした。ごめんなさい。 |
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