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タイトル名 |
セブンス・コンチネント |
レビュワー |
すねこすりさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-07-14 16:29:51 |
変更日時 |
2009-07-14 16:30:38 |
レビュー内容 |
幕間(と言っていいのかな)の3秒ほどの真っ黒な画面が、見ている者を不安にさせる。不快指数の高い映画はイロイロあるが、ハネケの作品にそれでも引力を感じるのは、やっぱり、この人は見る側を基本的に信頼しているからだと思う。材料は提示する、あとはお好きに解釈を、ということは、見る側に理解力があると信ずればこそのものなわけで。観念ゼリフの応酬だけの屁理屈映画には到底できない芸当。そして、提示してくる材料が、これまた「圧倒的」な「負のパワー」を持っているので恐れ入る。別に、負のパワーをイメージさせるものをあえて作り込んではいないのに。後半30分は精神的にかなりheavy。もちろん、一家心中に至る理由も過程も何も描かれないが、これが必然の帰結だったかのように、それまでの描写が効いて来る。ここが、やっぱりハネケの恐ろしいところだと思う。 |
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