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タイトル名 |
その土曜日、7時58分 |
レビュワー |
すねこすりさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-07-09 10:50:09 |
変更日時 |
2009-07-09 10:50:09 |
レビュー内容 |
この映画のテーマは「親子」ですね。ハンソン家は、この強盗事件が起きる前からとっくに「崩壊」していたわけです。両親=夫婦間の愛情があったので表面化しなかっただけ。子ども(といってもいい歳のオヤジだけど)たちの心はとっても荒んでいたのね。父親という存在によって。だからこそ、2人とも問題抱えちゃっている。辛うじて家族の要となってくれいてた母親=妻が亡くなったことで、名実ともに「崩壊」しちゃう過程を実に緻密に描いています。子は親を選べない、生れ落ちた環境が全て。愛情不足や兄弟偏愛が人格形成に決定的な影を落としたという点では、親子の確執経験者としては、同情を禁じえないのだけれど、やっぱり「大人」になったら、自分の尻拭いは自分でできるようになりなさいよ、というのが私の信条。いつまでも「アンタのせいで」を燻らせて生きてんじゃねーよ、と。そんな親にいつまで囚われて生きてんだ、と。言わんこっちゃない、結局、燻り続けた思いを抱いていた父親に命まで奪われるアンディ。気の毒としか言いようがないが、彼はそれだけ甘チャンだったとも言える。・・・とは言え、一番憤りを感じるのは、やはりあの父親。ああいう人間が簡単に人の親になれちゃうんだから、世間って恐ろしい。とことん、自分の過ちと向き合わない、息子以上に甘チャン男。我が子を殺して満足ですか、あなた。後味最悪の映画ですが、嫌いじゃありません。 |
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