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タイトル名 |
ルート・アイリッシュ |
レビュワー |
すねこすりさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2012-04-14 16:08:08 |
変更日時 |
2012-04-14 16:26:46 |
レビュー内容 |
んー、ん゛~、、、。ローチの新作だってんで見に行ったんだけど、彼は、戦争映画はあんまり向いてないんじゃないかなあ、と感じてしまった。『麦の穂をゆらす風』しかり、『セプテンバー11』しかり。戦争で儲ける会社なんてのは他にもたくさんあるわけで。そもそも、主人公のファーガスが何でそこまで大事な親友フランキーを置いて先に帰国したのかが全く分からない。その後、真相を暴こうとするのはまあ分かるとしても、復讐心から短絡的に先走った行動が目に余る。おまけに遺された親友の妻と男女の関係になる・・・。『麦の穂~』でも、内戦に至る背景や内戦そのものの描写は薄かったけれども、内戦に引き裂かれた兄弟のドラマが実に見応えある描写になっていて、あれはあれでまあ、人間ドラマとして良いと思ったけれど、本作は、戦争そのものの持つ犯罪性を問うているわけであって、あまり感傷的な主人公は、テーマの描写に向いていないと思うのだよね。ファーガスがフランキーを死に追いやった男を拷問するシーンがあるのだけど、結局のところ真実を引き出せなかったり、犠牲になったイラクの少年の遺族に援助を申し出たり。なんというか、おセンチ過ぎて白ける。ラストは、まあ、こういう主人公だから、ああいう始末の付け方を選ぶのは道理であって、もの凄く納得するけれども。ローチにしては、冷静な視点が欠落した作品になっている気がして不満だなぁ。どーでもいいけど、字幕に「行ったり来たり」が「言ったり来たり」と変換ミスがあったような。職業病で、誤字脱字にすぐ目が行ってしまうので、揚げ足取りですみません。何よりショックなのは、ローチ作品を見ている途中で睡魔に襲われたということ。こんなの初めて。しかも、劇場出たら、外は予想外の大雨。そんなこんなで、ったく、なんだか凹んだなぁ。 |
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