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タイトル名 |
鬼畜 |
レビュワー |
すねこすりさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-05-18 16:54:42 |
変更日時 |
2009-05-18 16:54:42 |
レビュー内容 |
だいぶ前のことだけれど、TVのトーク番組か何かで岩下志麻さんがこの映画でのエピソードを語っていました。例の庄二の口に食べ物を突っ込むシーンですが、あの後、あのお子さんが志麻さんを遠くで見つけても泣き叫ぶようになったとか。志麻さんがどんなに変装していても見破り泣き出してしまったと。志麻さんが「今、思い出しても辛い」と言っていたのが印象的でした。並の精神レベルの女なら、火の車の印刷工場抱えて甲斐性なしの夫がいきなり3人も隠し子連れ込んだら、子どもに当たりたくもなりますよ。子どもに罪はないと言っても、そこで子どもに優しく出来る女性が世間に一体どれくらいいるのかしら。私なら、殺しはできないかも知れないが、罪がないからこそ子どもにイライラし、辛く当たるだろうなあ、と思いますね。原作未読なので、清張氏が何を指して「鬼畜」と書いたのか分かりませんが、お梅を「鬼畜」と言うのなら、それは違うと言っておきたいです。そういう状況に追い込んだ宗吉と菊代こそが「鬼畜」なのだと。「鬼畜」とは鬼と畜生のこと、「畜生」とは動物など人間以外の生き物の総称だが、宗吉みたいなバカ男の子どもを安易に3人も産んだ上に、そうすればどうなるか容易に分かるのにそれでも宗吉とお梅の所へ捨てた菊代は、畜生にも劣るまさに「鬼」でしょう。良子のその後が気になり、切ないです。 |
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