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タイトル名 |
欲望(1966) |
レビュワー |
餅さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-03-18 01:44:42 |
変更日時 |
2007-05-27 18:18:32 |
レビュー内容 |
本来この手の、芸術性の高すぎる映画はあんまり好きではありません。初めて見終わった後は1年くらいモヤモヤ。私は当時15歳で「よくわからんがすごい映画を観た」ということは感じましたが・・正直理解できず、その後何度も見返したり、図書室でアントニオーニ関係の本を読み漁りました。解釈にも飽きてモヤモヤ感も消えたころ、とりあえず私にとって『欲望』は一おしゃれ映画で終わりました。ところが15年くらいたって改めて見たら、もうとんでもない映画。やはり難解ですが、初見ではできなかった気づきや色んな解釈を楽しめました。またバネッサ・レッドグレーブがとても綺麗だったことにびっくり(昔は綺麗というよりは結構オバサンというイメージだった。すいません。)。そしてやはり、ラストシーンのパントマイムがすばらしかった。このシーンを味わうための映画です(と言ってしまうと期待を過大にさせちゃうか?!)。女、ネガ、死体、ボール、主人公。この映画で消えるものが映画そのものの手がかりを消して行き、見るものを煙に巻くのでしょう。アントニオーニの思惑どおりに理解したわけではないけれど、初見のモヤモヤ感が間違いではなかったのだと実感でき嬉しかった。まだ見ていない人にはとりあえず見て!というしかないです。 |
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