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タイトル名 |
ザ・タウン |
レビュワー |
枕流さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-02-06 14:48:19 |
変更日時 |
2011-02-06 14:48:19 |
レビュー内容 |
アカデミー賞作品賞や監督賞のノミネートも取り沙汰された作品ということで期待して鑑賞したが、それほど強烈な個性を持った映画とは感じられず、些か残念だった。色々と考えさせられるテーマを取り扱った前作(「ゴーン・ベイビー・ゴーン」)に比べると、脚本の面白さにおいては少し劣っている印象を受ける。 しかしながら、骨太なクライムサスペンスに仲間との絆やロマンスといった要素を盛り込みながら、全体を2時間にうまくまとめたベン・アフレックの監督としての技量は間違いなく進歩している。FBIの捜査に手ぬるさが目立つのは少し気になるが、アクションシーンの緊迫感は素晴らしかった。また、空撮やロケを多用して、チャールズタウンという街と彼らの紐帯を印象付ける演出もよく活かされていたと思う。 演技面でも主人公が新しい人生に踏み出せないもどかしさや主人公が親友か運命の女性かという究極の選択を突きつけられるあたりの役者陣の演技はさすがだ。所詮銀行強盗であり、同情の余地が無いはずである主人公たちの気持ちに寄り添えるような気がするのは、彼らの演技力に負うところが大きい。レベッカ・ホールのナチュラルな演技にも好感が持てる。 筋立てや構成に斬新さはないものの、全体的なバランス感から7点とする。次作にも期待したい。 |
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