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タイトル名 |
デッドマン・ウォーキング |
レビュワー |
枕流さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-06-05 23:35:48 |
変更日時 |
2010-06-05 23:35:48 |
レビュー内容 |
魂の救済という重いテーマを正面から受け止めて、しかも死刑賛成派も反対派も公平に描いている非常によくできた作品。ラストも含めて無理のない素晴らしい脚本である上に、主演二人の熱演も奏功し、観客に深く考えさせる映画になっている。特に、嘘発見器を使った再調査を要望するマシューの精神状態は極めて興味深いし、ありそうな話である。凶悪な犯罪者であるマシューもただ一人の弱い人間に過ぎず、嘘でもいいから家族から良い人間と思われて死にたかったのだろう。 ただし、この映画を観ても自分の死刑に対する考え方は変わらなかった。マシューが結果的に悔い改めたのは喜ぶべきことだし、本人にとっても幸せだったろうと思うが、死刑宣告を受けないと結局彼は悔い改めることもなかったろう。とすると、死刑はやはり必要なのだと考えられる。むしろこの作品を観て、さらに死刑賛成の思いを強くした僕は製作者側からすると誤算かもしれない。 |
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