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タイトル名 |
穴(1960) |
レビュワー |
枕流さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-12-02 20:29:52 |
変更日時 |
2007-12-02 20:29:52 |
レビュー内容 |
地味に掘ってるだけの内容で、最後まで見せてしまう監督の力量には非凡なものを感じた。徹底的にリアリスティックな描写にこだわり、しかもそれと映画的な面白さをある程度両立させているという意味では、良作だと思う。ラストのオチも悪くない。 但し、「脱獄」という行為そのものに、多くの時間を割いている映画であるため、人物描写に回す時間がなくなってしまったという印象も受ける。5人の登場人物にはそれなりに個性があり、役割があるのだが、差別化が十分に行われていない。要はキャラが立っていない。こちらの方がリアリスティックで、「大脱走」のほうがおかしいのだと言えない事はないが、少なくともあっちのほうが面白い。ここのさじ加減、バランス感覚は純粋に好みの問題で、十人十色だと思うが、将来にわたって脱獄の予定が無い僕は、エンターテイメント性を重視してしまう。一見の価値はあったけど、また観たいとは思わない作品でした。 |
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