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タイトル名 |
蒲田行進曲 |
レビュワー |
猫の足跡さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-01-02 03:05:28 |
変更日時 |
2009-01-02 03:05:28 |
レビュー内容 |
自己中心的なろくでなし男、駄目男に惚れては不幸を背負い込む女、主体性のない腰ぎんちゃく男…。互いの心も身体も傷つけ合うような人間は大嫌いなはずなのに、不思議と憎めず、応援してしまう。俳優は3人共、非常に役にハマっていたと思う。 他の方も書かれてるように、階段落ち前夜の暴力的なヤスは、確かに唐突で違和感があった。 しかし「憧れの女優」という遠い存在であった小夏が、共に暮らすうち「銀ちゃんの女」から「俺の女」に変わっていく。 それがいつしか銀ちゃんに対する嫉妬やプライドを生み、そして実際はいつまでも大部屋俳優止まりの自分に対して苛立ちや情けなさを覚え、それらが極限にきて一気に噴出したのだろう。 小夏を愛し、銀四郎を愛するが故に、のっぴきならない所へ立たされ自分を見失いかけるヤス。 しかし結局は「銀ちゃんカッコイイ」と言ういつものヤスに帰り、大団円を迎える。 ラストカットは賛否あるが、「映画は人生であり、人生は映画のようなものである」というメッセージのような気がして、自分は胸にジンときた。 |
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