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タイトル名 |
シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| |
レビュワー |
南雲しのぶさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2021-08-20 21:52:19 |
変更日時 |
2021-08-20 22:00:03 |
レビュー内容 |
結局評価されているポイントが”エヴァが完結したから”という意見が大半のように思える。 この作品単体で見るとどうなんだろう。正直自分も正当に評価できるとは思えない。 リアルタイム鑑賞ではなかったが20年近くエヴァの呪縛に囚われていた人間である。 それでもQまでを夢中になって見ていた情熱はこの8年で殆ど消え失せてしまった。 果たしてこれが満点や高得点を付ける事の出来る作品なのだろうか? 序盤の農業シーンは一体何を見せられているんだという気分になる。 ロボットのような早口で語られる説教臭い台詞は何だろう?昭和賛美なのか? アスカや綾波ってこんなキャラクターだったっけ?監督は最早この2人に思い入れはそんなに無いように思えた。 序や破では見事に思えた3DCGと手描きアニメの融合も今更目新しさも無く。 肝心のエヴァンゲリオンの戦いもどこかのっぺりとしていて単調。旧劇場版のような手描きアニメの迫力も無かった。 ただ個人的にグっと来たのは碇ゲンドウが自分の心象を素直に吐露した場面。 とにかくぶっきらぼうで冷たい謎の父親というイメージが強く、あまり注目もしなかったし好きでもなかったキャラクターだったのだが 自分の中でその碇ゲンドウが今作のMVPキャラになった。 ああこの人はこういう闇を心の中に抱えていてやっとそれを息子の前で素直に吐き出したのだなと思わず涙が出そうになった。 そしてそのゲンドウを最後まで支え続けた冬月の優しさも良かった。 まさか最後の作品で子供だちや女性キャラクターに比べてあまりに地味なこの2人に心を持っていかれるとは思っていなかった。 |
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