|
タイトル名 |
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2013-09-29 09:54:50 |
変更日時 |
2013-09-29 09:54:50 |
レビュー内容 |
どこでも映っているアメリカのテレビ、そのノンキさの対照のように映画には腐臭が漂う。『ガルシアの首』はボスの怒りゆえだったが、こちらは友愛ゆえ、でも死臭漂う執念を見せるのは同じ。腐敗を見せつけることも裁きの一環か。罪に向かわせる旅となった。いつのまにか師弟のように見える二人、ってジャンルの映画があるな。男の映画として一つの型になっている。盲人の農夫のエピソードが好き。食料を届けるせがれはガンで死んだらしい。何かしてほしいことは? に対して、撃ってくれ、と言う。荒涼とした生がここにはある。あとで国境警備隊が来たときは、欲しいものは? に対して、ない、とキッパリ言う。心の通う者と通わぬ者との違い。メキシコの乾いた風景がこの物語にふさわしい。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬のレビュー一覧を見る
|