|
タイトル名 |
次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-02-15 12:07:01 |
変更日時 |
2010-02-15 12:07:01 |
レビュー内容 |
豚松(加東大介)とカタギとの関係が今回のポイント。豚松(個人)は次郎長の子分(集団)に入りたいが許されない。立派な魚獲りとヤクザもんという身分の高低のタテマエがあり、しかし個人の集団への憧れが逆方向にある。このカッコつけは仁侠映画でも常にあるもので、彼らの屈折した美意識かも知れない。豚松の対極にいるのが三五郎で、はっきりと所属しない一匹狼的傾向、ここに「ニヒル」が生まれる。さらに「裏切り」ってことがポイントになってくるんだけど、これがこれまでワッショイワッショイやる陽気な連中からは排除されていたものだった。でもこのシリーズではあくまでワッショイ派が主で一匹狼派は従。ラストで初めて本格的なチャンチャンバラバラが訪れる。人情的味わいとしては、やや劣る一篇か。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港のレビュー一覧を見る
|