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タイトル名 |
パリ空港の人々 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-06-17 12:00:34 |
変更日時 |
2010-06-17 12:00:34 |
レビュー内容 |
空港に閉じ込められた彼らこそ国籍から自由になり、外の世界の人々こそ国によって監禁されている、ってなところにまで踏み込むのかと思っていたが、そこはシャンソンの国、アンゲロプロスの国境とは違う。でもラスト、身分証も金も持たず「他国」に踏み出していく勇気に希望がある。テーブルの上で予告された小さなパリから、やがて本物のパリの夜景に展開するとこがまあ見せ場なのだが、このパリは何なのだろう、郷愁か。だとするとやはり閉じ込められていた彼らが「不幸」だったということになる。そうじゃなく、あの夜景は幻想の故郷と見てそれへの訣別ととればいいんだな。外に出た彼の前には無機的な自動車道路が広がっていて…。 |
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