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タイトル名 |
善き人のためのソナタ |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-11-19 12:25:36 |
変更日時 |
2007-11-19 12:25:36 |
レビュー内容 |
盗聴することで、西側をも覗いてしまった東ドイツ盗聴官の話。無骨なくらい真面目な良い映画だが、上司の大臣が人格的に下劣なのが、ストーリーの展開上、都合が良すぎるような気もした。たしかに権力が集中すると人格が下劣になるのは必然かもしれないけど、本当に怖いのは、非人道的な使命感が高潔な人格に宿った場合だろう。そういう設定の中で、それでも主人公が自由への方向を選択する、という方が、テーマはより深まったのではないか。岡惚れした女優を権力者の魔手から逃すヒーロー以上の「政治犯」になったから、ラストの一言とともに主人公が浮かべる満足の表情が素晴らしいのだから。 |
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