みんなのシネマレビュー
ある機関助士 - なんのかんのさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ある機関助士
レビュワー なんのかんのさん
点数 8点
投稿日時 2009-06-28 12:11:26
変更日時 2009-06-28 12:11:26
レビュー内容
映画としてのヤマは後半、3分の遅れを取戻しつつの上り急行で、ダイヤを乱さずに上野に行けるかという設定(厳密に言えばヤラセなのだが、労働内容の記録として私はドキュメントの範囲内だと思う)。夕刻迫りやがて夜の訪れ、と時間も緊迫感を盛り上げ、ひたすら疾走する映像で押さえていく。飛んでいくホーム。青信号へのズームアップ。ピリピリとした緊張が伝わってくる合い間に、ふっと車掌の背中越しに捉えた客車のカットが入り、到着までくつろいでいる乗客が対比される。このくつろぎを機関士の緊張が支えているわけだ。東京に近づくにつれ、ネオンが輝き出し、飛び去るホームの人数も増えていく。映画が誕生して以来、幾多の汽車が観客を興奮させてきたが、これなんか本当に疾走の充実が味わえる。JR西日本事故後の今だったら時間遅れと労働管理の問題に突っ込まなければならないところだが、ここでは労働ルポルタージュ的に押さえ、そのため労働の緊張とその充実を描いた傑作になった。到着後、気軽にボール投げのポーズをするあたりで、機関士にとってのくつろぎの時間が訪れたところを捉えている。水戸での仲間うちのシーンも興味深く、先輩が「飛び込み自殺は、警笛鳴らすとかえって踏ん切りつけちゃうことがあるんだよな」なんて話しているのを、後輩が横になって洗ったばかりの髪を(髪はすぐ汚れる)かき上げながら聞いているあたり、専門の職場内ならではの雰囲気がそのまま記録されている。あるいは発煙筒持って走る訓練と、その息切れ。
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2014-03-15エデンの東(1955)87.25点
2014-03-14アゲイン/明日への誓い65.22点
2014-03-13オリバー!76.08点
2014-03-12世界の中心で、愛をさけぶ65.27点
2014-03-11真珠の耳飾りの少女66.33点
2014-03-10ゴースト/ニューヨークの幻77.02点
2014-03-09EMMA/エマ(1988)66.00点
2014-03-08稲村ジェーン42.41点
2014-03-07つぐみ54.96点
2014-03-06ボイス・オブ・ムーン65.25点
ある機関助士のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS