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タイトル名 |
おしゃれ泥棒 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-08-13 10:09:59 |
変更日時 |
2012-08-13 10:09:59 |
レビュー内容 |
夜の公共施設って誰でも夢見たことがあるんじゃないか。美術館以外でも、学校とかデパートとか劇場とか、夜中にふと目覚めたりすると、昼間にぎやかだった「あそこ」は今どんな感じなんだろう、と想像してみること。そういうロマンが本作の底にはあって、そこにさらに「異性と一緒だったら」と想像を広げれば、恋愛のロマンスも自然に絡んでくる。見どころはいかにして美術品を警備の厳重な美術館から持ち出すかで、ブーメランやら鍵の位置の計測など、いったい何やろうとしてるんだろう、というハテナを前もって観客に提示しておいてから、盗みの夜を迎え、ひとつひとつ種明かしをしていくという趣向。壁を這い進んでいく鍵など楽しい。二人が潜む階段裏の物置が、盗みの支度部屋と恋愛の密会部屋の重なる空間となり、出ていくときにオードリーが記憶にとどめとこうと見回すのがいい。本作で主役の二人は、役者としてよりも映画スターとしての華やかさや洒脱さを前面に出しており、だから観客は、トイレはどうしてたんだろう、なんて心配してはいけないのだ。 |
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