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タイトル名 |
掟(1990) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-11-05 09:29:19 |
変更日時 |
2013-11-05 09:29:19 |
レビュー内容 |
アフリカにおける広さは何段階かあって、「中ぐらいに広い」とか「もっと広い」とかあるのね。日本だと、「狭い」と「広い」だが、あっちでは広さが幾種類にも分類されているよう。それまでもずいぶん広かったが、放浪すると「とっても広く」なる。前作『ヤーバ』でおばあさんが薬を取りに行くところでグーッと広がったのと同じ。共同体を出た心理的広がりでもあるんだろう。共同体の鬱陶しさは、日本もブルキナファソも同じにあるんだ。それにしても、いつの時代か知らないが、この国の男たちは普段何をしてるんだ。ただボーッと歩いてたり、立ってたりしてる。特別遊惰に身を持ち崩しているわけでもなく、ただ働いていない。息子の恋人を盗っちゃうお父さんって、さぞ脂ぎった人物かと思ってると、骨と皮のおじいさんが出てくる。厳格なるものの象徴なんだろう。日本だと共同体って女王蜂的イメージがあるのか女性的なるものに感じる面もあるが、あちらはあくまでも男性的。これ重要な違いね。ボーッと立ってても食っていける男性たちの支配なんだ。女たちが日本なら「あらあらあら」っていうようなところで「ぽぽぽぽぽ」って言うのがいい。 |
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