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タイトル名 |
チャイナタウン |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-09-23 10:24:12 |
変更日時 |
2011-09-23 10:24:12 |
レビュー内容 |
アメリカンニューシネマの看板俳優二人が共演して、アメリカ映画の大事な柱であるハードボイルドものをやったってところに、伝統の伝承と言うか、当時の意義があったんでしょうな。ラストのクラクションへ向けてゆっくりゆっくりネジを巻いていくようなテンポが心地よく、そうなんだよな、今のハリウッドではアレグロの映画しか作られないが、もっといろんなテンポの映画があったはずなんだ。ビデオやDVDや映写時間を見る側が操作できる時代になって、ゆったりやってると飛ばされちゃうという心配に製作者は突き動かされ、どんどんテンポが上がってしまったんじゃないか。あと70年代の映画らしいところは、主人公が中盤でずっと鼻にバンソーコーをつけてること。私たちの時代はもうボギーのころとは違うんです、と自己批評しているように感じたが、違うかな。J・ニコルソンはリンチまがいの仕打ちを受け、F・ダナウェイは車で銃撃を受ける、とそれぞれの代表作を回顧しているようなところがあるのは、まあ偶然でしょう。私はどうもハードボイルドものの展開を理解するのが苦手らしく、『三つ数えろ』もけっきょくどういう話だったのかを説明することが出来ないくらいで、本作も事件の全容を理解できたのか心もとない。社会的悪の背後からヒロインが受けた別種の悪が浮かび上がってくるところを味わえればいい、と勝手に思ってるけど、やっぱり何か味わい残した気分。 |
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