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タイトル名 |
依頼人(1994) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-08-02 09:45:17 |
変更日時 |
2010-08-02 09:45:17 |
レビュー内容 |
グリシャムものでは、映画に向いていたほう。アメリカ映画の基本である「正義を行なう勇気」の話なんだけど、おそらくこの国ぐらい「法」というものをあれこれ考えているところはあるまい。かつて「無法時代」がそう遠くない過去にあったからだろうか。法というものの光と影について、社会として常に考察してるなあ、ということが、こういう娯楽作品を観てもひしひしと感じられる。そのことが国の成熟を意味するのか、未成熟を意味するのかはわからないけど、法を絶対視する社会よりは健全だろう。依頼人個人を助けることと、しかしそのことが悪人を助けることになってしまってはいかん、いうところに緊張がある。少年を馬鹿にする警官の存在などがいい。たしかに眼目は弁護士と検事のチョーチョーハッシだろうけど、悪人をもう少し魅力的にしても邪魔にはならなかったのではないか。 |
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