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タイトル名 |
ノー・マンズ・ランド(2001) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-06-12 12:10:00 |
変更日時 |
2008-06-12 12:10:00 |
レビュー内容 |
現代を一つの設定としてうまく言い当てるのも映画の仕事。美しい田園が広がる中、背中に地雷を感じて微動もできず、便意をこらえつつ横たわり続けるという状況に、“現代”が、単にボスニア・ヘルツェゴヴィナという地域を越えて、言い当てられている。この切迫感と、それをうんざりしている気持ちとがまぜこぜになった心理状態。セルビア兵とボスニア兵が、互いに銃で脅して「戦争は俺たちが仕掛けた」と言わせ合うあたりの笑いも苦い。国連もマスコミも最後の裁き手としては登場しない。ただ遠雷が聞こえてくるだけ。 |
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