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タイトル名 |
ボヴァリー夫人(1991) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-08-11 10:12:07 |
変更日時 |
2012-08-11 10:12:07 |
レビュー内容 |
日常の退屈から逃げ続ける女の話。旦那の凡庸ぶりってのがよくできてる。優しいいい人なんです。第三者の目から見たら「文句言うな」って気になる旦那なんだけど、エマにとっての「たまらなさ」ってのもよく分かるんだな。連れ合いが突然色褪せて見える魔の時ってのが夫婦にはあるんでしょうな。ニコニコ笑って、昔なら心ときめいたはずの笑顔がウンザリとしか感じられない、軽蔑すら感じる。旦那は一生懸命妻の機嫌を取ろうとして、それが妻の日常からの逸脱をさらに手助けしていっちゃう。ここらへんの皮肉なおかしさ。日常から追い立てられ、彼女が夢見た物語の中のような波乱に逃げていってしまう。怖い話です。舞踏会のシーンの衣擦れの音とか、演出は丁寧なのかと思っていると、別れの手紙を受け取ったときにジャーンって音楽が鳴ったり、よく分からない監督。 |
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