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| タイトル名 |
エーゲ海の天使 |
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| レビュワー |
なんのかんのさん |
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| 点数 |
7点 |
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| 投稿日時 |
2011-09-11 09:43:26 |
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| 変更日時 |
2011-09-11 09:43:26 |
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| レビュー内容 |
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| 題名から予想するよりは面白い映画。すべての国の国民は自国民をお人好しだと思いたがっているところがあり、これ下手すると被害者意識からグロテスクな排他主義にもなっていくんだけど、でもそういう「お人好し意識」を下地にして世の中を受け入れていこうっていう、穏健な心理手段にも思われ、自然に人間の集団に備わっている安全装置なのかもしれない。少なくとも、そういう「お人好し」として他者に対そうとする礼儀が生まれる。このイタリアの兵士たち、ギリシャ人にもトルコ人にも「トモダチ、トモダチ」って体よく扱われ、ドイツ人の猛々しさもなく、馬鹿にされてるのかもしれないけど…、というイタリア人の自画像。不意に子どもたちが現われ、敷布の向こうにギリシャ人の日常生活が現われる滑稽味。二年間の休暇ならぬ三年間の休暇。そうか、戦争ってのは「生活」からの休暇という一面もあったのかも知れないな。再建に燃えていた軍曹も、ラストではこの休暇の島に逃げ帰っている。なんか岡本喜八が好みそうな設定。 |
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