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タイトル名 |
四十七人の刺客 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2010-08-19 09:59:21 |
変更日時 |
2010-08-19 09:59:21 |
レビュー内容 |
陰謀合戦に絞ったホンにしなくちゃならないのに、どうでもいい役をオールスターキャストのために作ったりして、フヤかしちゃう。ワイロの噂を赤穂側が流すなんてのは面白いんだけど、おびき寄せておきながら室内に入るまで反撃を全然しないってのは、吉良側がトンマに見える。つまり、吉良が要塞を作っていく経過が見どころになるはずなのに、いままでの忠臣蔵ものに影響されてか、「討ち入り=ヤマ場」にこだわりすぎたせいだろう。「塩」の字が旧漢字でなかったなあ。市川映画ではどんな役者も崑の世界に染まったものだが、健さんだけは、とうとう最後まで染まらなかった。主税が、藤純子の息子という思いやりはある。崑らしさが出たのは、宮沢りえの数カットのみだった。『ビルマの竪琴』のようないくつかの例外はあるものの、やはりこの監督に男集団の世界は合わないのだ。 |
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