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タイトル名 |
幻の光 |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-11-28 11:52:44 |
変更日時 |
2009-11-28 11:52:44 |
レビュー内容 |
自転車から自転車へ。人が消えていく周囲を自転車のモチーフがめぐって統一感を出している。話のポイントは、イクちゃんの死を驚かせ、しかし後半で、そういうこともある、と納得させていくところだと思うんだ、そういう意味では成功している。謎が現実の中で解かれるというんじゃなくて、現実が謎と溶け合ってしまう、というふうに。映画のスタイルがそういう方向なの。ただ実感を欠くんだよね。とっても美しく詩的なんだけど、その分、散文の持つ実感からは離れていく。そういう映画なんだから文句をつけるのは間違ってるんだろうが、この実感のなさは映画の手応えとして少々物足りなくはあった。締めが葬列ってのもちょっとつまんない。美しくはあるんだけど、死と離れたもので、死につながる何かがあればいいと思った。子どもらが遊ぶシーンも美しかったなあ、水を張った田の脇を駆け抜け、廃船に立ち。 |
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