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タイトル名 |
エビータ(1996) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-05-04 11:59:32 |
変更日時 |
2009-05-04 11:59:32 |
レビュー内容 |
ドラマはエバを描く一方に批判者としてのバンデラスを置き、ラスト近くで両者にそれぞれの言い分を与えて歌わせ、でも結局そうやって何か安全地帯で釣り合いをとっている。その製作側の手つきがやや気になる。おそらく真の主役であるべき、独裁者を支えた“群衆”を詰めてないからだろう。ミュージカルと言うより、歌いっぱなしのオペラに近かった。ミュージカルの不意に歌になる瞬間が好きなものにとっては物足りなく、また期待していた南米色もあまり音楽には出ていなかった。のし上がった頂点でキレイゴトを群衆に向かって歌い上げていく演説の場に、皮肉な迫力があって一番いいシーンではなかっただろうか。彼女は煽動家というほどではなく、シンボルとして生きようと自覚した人間の迫力だったのだろう。 |
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