|
タイトル名 |
オーソン・ウェルズのオセロ |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-10-20 09:40:51 |
変更日時 |
2011-10-20 09:40:51 |
レビュー内容 |
ひたすら構図の美。キャシオとの喧嘩のシーン、水を張った酒蔵(?)の美しさ。反射の美しさ。犬が最後に歩く。嫉妬に狂いだしてからは、影が前面に出てくる。本人の影だけでなく日覆い(?)の交錯する線の影から、やがてイアーゴを吊るすことになる檻の影まで。それにしてもイアーゴの情熱の拠ってきたるところは何なんだろう。ただ副官になりたいってだけじゃないんだよね。もっと芸術的衝動というか。砦の上で並んで歩きつつ、たぶらかしていくあたりの丁寧さ。シェイクスピアお得意のところ。人を操る楽しみ。自分が「運命」になる喜び。イアーゴは自分のことをI am not what I amと言い、狂乱のオセロのことをhe is that he isと言う。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
オーソン・ウェルズのオセロのレビュー一覧を見る
|