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タイトル名 |
エンジェル・アット・マイ・テーブル |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-07-05 12:18:45 |
変更日時 |
2013-07-05 12:18:45 |
レビュー内容 |
少女時代、ちっとも神経質っぽくないモジャモジャ頭の女の子なのがいい。田園の気配はイギリス風。自分の詩を絶対書き直さないこだわりとか、姉の溺死の影とかあるが、数奇な運命を導くほどのものではない。しかし第二部に至って、恥ずかしがりが度を越してくる。授業からの逃走。ここらへんの落ち込んでいく傾斜の感覚が妙にリアルで、つらい。ずるずるとダメなほうにダメなほうにばかり考えがいっちゃう。で入院、ドアのないトイレ、電気ショック。妹の来訪で本にサインすることが支えになる。作家なんだ、という支え。それは三部で、新聞に載った自分の写真を隣の人に見せたい・見つけてもらいたい気分につながる。社会の中で生きる喜び、ってこういうものなんだろう。社会との回路を発見することの大事さ。精神分裂病ではないという診断もあって、もう病気に逃げ込むことは許されない。かなり特異な人生だが、多かれ少なかれ誰にも共通する人生の困難と喜びを描いている。 |
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