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タイトル名 |
ショウほど素敵な商売はない |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-02-21 09:55:52 |
変更日時 |
2011-02-21 09:55:52 |
レビュー内容 |
ミュージカル映画では「ふだん」のところに不意に歌や踊りが入るのが好きなので、舞台で踊ってる設定のときは今ひとつ物足りない。でも「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」変奏でヨーロッパを巡るなんて趣向は楽しめた。本作で不意に踊ってくれる非現実的ナンバーはオコナーがモンローを送っていったシーンのみ。こういうほうが私は好き。一応驚かすネタも入ってるし、ああミュージカル映画を観た、って満足感が来た。ちょっと終盤は「家族の絆」の話がベタつき、またミュージカルでは安易な解決は珍しくないもののこれはそうとう安易で、あっさり女の不和が和解に至り、アンコールまでの間にすべてがうまくいくと、ちょっと待ってくれよ、と醒めかけた。でも「ドナヒュー6」が腕を組んで現われれば、めでたしめでたし、の明朗な気分がたちまち満ちてシラケを駆逐してしまったのだから、ミュージカル映画定型の力とは恐ろしいものだ。そこらへんを納得ずみなら、歌の数は多いし、ま楽しめる映画です。モンローは「ヒート・ウェイヴ」なんか一生懸命やってるけど、この人のキャラクターは「一生懸命」が生きないんだな。「レイジー」のほうがキャラクターに合ってたけど、すると今度はあんまりミュージカルとして映えてこない。異質感が最後まで残った。 |
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