|
タイトル名 |
ハナ子さん |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-12-11 12:27:07 |
変更日時 |
2007-12-11 12:27:07 |
レビュー内容 |
戦時下のミュージカル。ひたすら明るい。ムキになって明るい。5年後に「酔いどれ天使」でニヒルなやくざを演じることになる山本礼三郎すら明るい。歌われるのは「隣組」やら「おつかいは自転車に乗って」やら、ほとんど軽快な長調の曲ばかり。東宝舞踊団はボールを持って皇帝円舞曲を踊るし、出てくる兵士はおもちゃの兵隊だ。賞与が国債でもニコニコだし、応召されても朗らか。灰田勝彦・轟夕起子の新婚夫婦がかくれんぼしてて、そこに灰田の妹高峰秀子がからみ、赤ちゃんまだ? まーだだよー、なんてコントもやってる。プロパガンダの要請を、なんとか娯楽に還元しようという職人技が随所に感じられるが、全編を覆う過剰な明るさがかえって痛々しい。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
ハナ子さんのレビュー一覧を見る
|