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タイトル名 |
王将(1948) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-11-08 09:54:27 |
変更日時 |
2010-11-08 09:54:27 |
レビュー内容 |
大阪・浪花の典型ですな。上品なもの(東京的なもの)に対するもう理屈抜きの反感、人間臭さ、八方破れといったものの肯定、「男ドアホ」の世界であります。女房への甘えかかりも、あんな人ひとりで生きていけへんやろ、で釣り合いが取れちゃう。本物の坂田三吉は、それほど野人じゃなかったそうだが、一つの型がもう出来ちゃったもんね、この映画のせいなのか。阪妻はかなりクサいことやってるんだけど、浪花ってことでちゃんと型になっちゃう。これ江戸っ子だったら、ちょっとカナワンナアになるんじゃないか。蒸気機関車が走り抜けていく長屋の人懐っこい雰囲気も、浪花的。ちっとも「移動大好き」じゃないじゃないか、と思ってたら、会場から家へ走って帰るところでカメラが走った。三島雅夫と夜、縁台で昼の試合をやり直しているシーンなんか、いい。私のこれのノートの最後に、「ライオツ歯磨」とだけ書き込んであるんだけど、こりゃいったい何だったんだろう。 |
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