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タイトル名 |
バグダッドの盗賊(1924) |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-09-18 09:58:55 |
変更日時 |
2010-09-18 10:02:22 |
レビュー内容 |
D・Fの身振りの大きさ。演技とかアクションとかいうより「パフォーマンス」と呼びたい。フルショットの多用で、もうバレーの世界ね。でもダイナミックな動きは舞台のものではない。馬にロープ引かせてベランダまでエレベーターしちゃうとか、そこから魔法のロープに飛び乗っちゃうとか。姫の部屋から逃げ出すキートン的倒木。こりゃワクワクさせられますよ。上山草人ら東洋系の顔が全部悪人てのはちょっとカチンと来ちゃうけど、ブキミなんでしょうなあ、西洋人にはこの手の顔が。そのブキミさだけを東洋系俳優は売りにしなければならなかったわけだ。この24年排日移民法が成立してる。28年になるが、推理作家ノックスの十戒ってのが出来て、その中に「犯人は中国人であってはいけない」という一則がある。現代なら「犯人はイスラム教徒であってはならない」ってなところだろう。そういう20年代。で映画では恐るべき東洋の侵略、次々とモンゴル兵になっていくあたりは、でもやっぱり見もの。兜みたいのかぶってんの。主人公が登場して、マジックソルジャーがボンボンと生まれてきて、大群集になってしまう。大セットによるまさに夢の工場だったんだなあ、としみじみ当時の映画産業を思う。 |
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