|
タイトル名 |
てんやわんや |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-01-16 12:10:20 |
変更日時 |
2009-01-16 12:10:20 |
レビュー内容 |
はきはきした女性とウジウジした男の対比って、日本人が好んで描き続けた一つの型だが、とりわけこの戦後の時期を象徴しているみたい。それと、せわしなく変化する東京と保守的なものが残る地方の対比。この時期の地方を描くときって、石坂洋次郎ものでもそうだったが、残り続ける保守的なものを苦笑を持って見る、ってなスタンスだった、これが後の経済成長期になると、ノスタルジックな味を持ち批判性が薄れていく。淡島の床屋でのダンスレッスンシーンなどイキイキし、パチンコ台を使って何となくミュージカル的な気配も漂う。演説会のとき、川に馬が入る騒ぎのあたりの詩情に、すでにノスタルジックな味が感じられたのは、現在の目で見ているからだろうか。 |
|
なんのかんの さんの 最近のクチコミ・感想
てんやわんやのレビュー一覧を見る
|