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タイトル名 |
127時間 |
レビュワー |
シネマブルクさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-01-18 10:33:15 |
変更日時 |
2012-01-18 10:33:15 |
レビュー内容 |
実話を基にした再現映画との事でしたが、「トレインスポッティング」並の軽いタッチ、軽快なBGMと雑多なカット割で構成されるあたり、ダニー・ボイル流を随所に感じる。主人公アーロンが自宅から出る時の水道蛇口の水滴のアップも、これから起こる惨事では「水」は無駄にできない貴重な存在になるというのを暗示させるなど、単なるノンフィクションだけに終わらせない演出も冴えている。そういう点で言えば、タイトルが出るまでのオープニングが出色の出来栄え。3分割した画面に次々と映し出される様々な風景、そして青い空と広陵で真っ赤な大地が美しい大自然のコラボはとてもクール。 さて、肝心の物語ですが、主人公に共感できるか否で全然評価は変わってくると思います。 共感できないとすごく退屈かもしれません。物語は基本、岩に挟まれた127時間の間に起こす、主人公が試行錯誤する脱出方法や生命行動、夢や妄想、思い出で構成されています。 人間というのは「死」の極限状態に陥ると走馬燈のように過去の思い出がでてきたり、或いは、人生でやり残した事やこれからやりたい事を考えてしまうもの。この主人公は夢や希望を諦めなかったということだが、そのターニングポイントとなった部分が分かり辛かったのは難点。しかしながら生への渇望を明るく陽気に表現した主人公には頭が下がる思いだ。 |
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