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タイトル名 |
フライ,ダディ,フライ |
レビュワー |
yhleeさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2007-07-27 10:18:49 |
変更日時 |
2007-07-27 10:18:49 |
レビュー内容 |
韓国版を先に見ていたので、その比較を中心に。結果的に韓国版の方がおもしろかったのだが、これは、日本版の欠点を研究することができる、後発の強みだろう。 まず、テンポが悪すぎる。導入部がやたらに長くてもたもた。韓国版だと、開始5分程度で、病院で教頭と話し合う場面(夜中の病院の暗さが、主人公の心情にオーバーラップして、実によいシーン)になるのだが、いったいそこまで、何分かかってるんだろう。 それと、画面のトーンが、全体に鮮やかすぎて安っぽい。堤真一と岡田准一が並んで木の枝に座り、語り合う大事なシーンのバックが、異常に鮮やかなオレンジとブルーのコントラストの夕映えで、まるで書き割り。せっかくのいいシーンがコントのようになってしまった。 なにより、堤真一がかっこよすぎるのが一番の敗因。もともと背が高く、体つきも締まっているし、トレーニング前とトレーニング後の差があまり見えない。一度も脱がないし。 岡田准一はかっこよかったけど、やはり堤真一よりも小柄なので、そのあたりで損をしている。それに高校生には見えないやね。仲間のほかの子たちもそうだけど。 韓国版では、須藤元気の役は二枚目のお坊ちゃんタイプ(でも筋肉隆々)の子がやっていて、原作通り、テレビのインタビューにすごく感じよく答える、というシーンがあったんだけど、須藤元気じゃ、まるでチンピラみたいで、当然そういう表向きいい子ぶりっこのシーンもなし。 主人公がかっこよくて、敵役がわかりやすい悪人面っていうのも、物語を浅くしている。 韓国版は、主人公が走るシーンのスピード感がよかった。音楽もよくあっていたし、バスと競争する最初のクライマックスも、屋台のおじさんが水を手渡したりと、小技もきいていたし。日本版は、走るシーンのカメラワークが凡庸で、つまらなかった。 妻と娘が内緒のトレーニングを知ることになるシーンも、日本版は時系列順に出てきて、おもしろみがないが、韓国版は、最後にネタバラシをするので、カタルシスがある。 岡田クンのファン以外には、かなりびみょーなでき。 |
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