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タイトル名 |
ダークナイト(2008) |
レビュワー |
八幡浜ちゃんぽんさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-08-20 16:49:54 |
変更日時 |
2008-08-20 16:51:44 |
レビュー内容 |
2度見てしまいました。 一度目は、文句無く10点。凄まじい傑作だと思いました。
そしてストーリーに翻弄されること無く鑑賞できた二度目に感じたことが、 「この映画は、エンターテインメント性に富んだ『ゲーム理論』の教科書だ」 ということです。また厚生経済学の実験のようにも感じました。
登場人物が抱えるそれぞれのジレンマ。そして選択の意味。 それら一つ一つが非常に興味深く感じられ、丁寧に検証してみたいと感じています。
特に2隻のフェリーで仕掛けられた将に「囚人のジレンマ」ゲーム。両者の行動の結果は同じであれ、「できなかった」と「やらない」という選択の意味の差は非常に大きいと思えます。 また最後のウェインの選択は、正義(ジャスティス)というよりも義侠心(コミットメント)。ヒロイズムというよりも騎士道(武士道?)精神。だから「Knight」なのかなと勝手に納得しております。
そしてこの映画の隠れた魅力は、マイケルケイン・モーガンフリーマン・ゲーリーオールドマンの名優3人。
アルフレッドの卓越しながらも優しい眼差し。
フォックスのウィットに富んだ会話。
正義を貫く姿がどんどん板についてくるゴードン
彼らの振る舞いは秀逸です。中でも、真っ当な役という新境地を開いたゲーリー・オールドマンには拍手です。
ということで、様々な新たな魅力に気付いた二度目の鑑賞も、10点満点でした。 |
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