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タイトル名 |
鳥(1963) |
レビュワー |
ゴシックヘッドさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-11-20 01:59:43 |
変更日時 |
2007-11-20 02:00:31 |
レビュー内容 |
舞台となる町の雰囲気がとても良い。 スティーブンキングの小説を読んでいるかのような、独特の雰囲気だ。 平穏な町の風景がどんどんと崩れていく様がとても見事に描かれている。 この町に変な雰囲気が漂っているのはその前兆か、、、 その不吉な感じが独特の雰囲気をかもし出しているのかもしれない。 小学校も小さくて、なんかいい雰囲気だね。 そこで先生をやっているアニーという女性もどこか暗い雰囲気を漂わせていて、それがまた美しい。 母親リディアの表情が怖い。彼女の目つきには本当に敵意がこもっている。嫉妬って怖いね。 メラニーは美人だ。 「鳥類学が趣味のおばさん」も、「子供がおびえると言って怒り出す母親」も、なんだか見ていてイライラする。 「世界の終わりだ!」の酔っ払いオヤジは好きだけど。 火が引火して爆発するシーンはとてもよくできていると思う。 しかしこの鳥騒動、全世界でというよりもこの町だけで、 あるいはメラニーの周りの狭い範囲だけで起こっているようにしか思えないのだが。 それはもしかしたらメアリーの中だけで起こっている事なのかもしれない。 (違うかもしれませんが) バーの奥で人々が固まっていてメアリーに冷たい視線を投げかける。 その「視線」、その「疎外感」は「鳥」そのものではないだろうか?(むしろこの「視線」は鳥よりも怖い) その「疎外感」が「鳥」という形に変換されただけかもしれない。 この「鳥」は、「ゾンビ」とかと同じ役割を果たしているように思います。
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